恐るべしiPhone

この間、
歌の関係でお世話になってる方が

iPhoneのバッテリーを自分で変える!

と、専用キットをAmazonで取り寄せていまして。

その人がバッテリー交換する場に居合わせたのですが、


私からしたら、
今使ってるiPhoneのバッテリーを自分で変えるなんて、
そんなリスキーな事する事自体びっくり。

しかも、
バッテリーライフという、
バッテリーの状態を教えてくれるアプリがあるんだ
と言ってその人が見せてくれた画面
そこに表示されるバッテリーの健康状態は

「平均的」


つまり、別に普通だよ、ってことらしく。

にも関わらず、自らの手で変えようとする意味はなんなのですか?

と聞いたら、

「男のロマン」


なんだって………


世の奥様方が、旦那さんにぶつくさ言ってしまう気持ちが
一瞬だけ分かってしまった…



そんなこんなで、
いざ作業が始まって、
それを間近で見ていたわけですが、
あまりにも雑で、みているこっちがハラハラドキドキ…

そんなこと言いながらも、
ネジを外し、上下が離れ、
バッテリーが現れる。
お、いけそうだねぇ!
なんて言いながら作業を続けていたのですが、

ここからが問題。

バッテリーと本体をつなぎ合わせているテープを剥がす作業で、
その人、更にひどく雑なんです。
バッテリーの端から出てる白いテープを
ゆっくり引っ張りながら剥がさないといけないんですが、
なんともせっかちで、
全部途中で「ぶちっ」て切れる。

3本あるテープをぜんぶ途中で切ってしまったがために、
バッテリーはなおもしっかり本体にくっついたまま。
もうこれは、剥がれないでしょ、と思っていたら

その人またも無理矢理に剥がしにかかるわけです。
平べったい道具を探してきて、
テコの原理で下からぐいっと持ち上げるんですが、
これがなかなか剥がれない。

テープが途中までしか剥がれてない事が最大の要因な訳ですが、もうテープを剥がす方法がない。

そしてそのうち、
無理矢理に剥がそうとしすぎたバッテリーは、
ぐにゃっと曲がってきたわけです。

…さぁ、もうこれで後戻りは出来ない!と、

開き直ったその人は、
なおも無理矢理剥がしにかかる…


その時!



バッテリーから煙がでて

火花がでて、

溶岩みたいな赤い物体が出てきました!!!!


部屋中煙に包まれて、
なんとも言えないにおいがそこらじゅうに蔓延…

ヤバイヤバイヤバイ😰
となって、
その人がなんとか水道で水をかけて、

どうにか大惨事は免れましたが……

作業をしていたカーペットは焦げて、
飛び散った残骸がカーペットの中に埋まって

部屋中は焦げた油?みないなにおいでいっぱい

…………危うく大火事でしたよ…………


ああ、恐ろしかった………

あの薄いバッテリーが、まさかあんなことになるなんて……


黒焦げですよ…




で、水もかけちゃったし、
その人のiPhone、もうさようならだな、





と思うじゃないですか、普通。



でも、その人は普通に、


さ、続きやるか。



って感じでまた始めるわけです。





信じられない………
なんだよ男のロマンって。って感じ。




でも、水かけちゃったし、
どうするのか?

と思ったら、
バッテリーの熱でテープが溶けて本体から剥がれたから、
そのバッテリーに水かけただけ


と自慢げにいうわけです。



…………結果オーライみたいに言うな



と思いながらも、

引き続き見学。


結果、新しいバッテリーを入れて閉じたら


普通に動くんですよ…………



本体の中には、焦げたバッテリーのカスが残っているにもかかわらず…



しかも、
その人がその日一番のどや顔で見せてきた
バッテリーライフのアプリをひらいた画面には

「完璧!」


の文字。




恐るべし高性能機器、

恐るべしiPhone…………





これが成功したら、今度からその人に変えてもらおー

って思ってた私の心には、


1万円出してもいいからちゃんとした人にやってもらおう。


という教訓がしっかり刻まれたのでした。

suzuki mika

創る、彩る、写す、唄う

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